【外国人いい話】寝台列車の中で意識朦朧。

フォー外国人のいい話
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206: 異邦人さん 2007/05/24(木) 23:50:15 ID:0MQQPerG

大学の頃・・・ベトナムを縦断した。
注意してはいたが、食あたりをしてしまい、

ハノイからの寝台列車の中で意識朦朧。
ニャチャンに到着した時はまさに瀕死の状態で、
駅前にあった小さなホテルに転がり込んだ。
「とりあえず寝させてください」と、真っ青な顔をしながら言う自分を見て
自分より少しだけ年上に見える奥さんは一瞬戸惑ったような表情を浮かべたが、
何も言わず部屋に案内してくれた。
そして部屋を出る時何も言わず黒と赤の色をしたカプセルの薬のようなものを
自分に渡してくれた。

自分は藁にもすがる思いでその薬を胃に流し込んだ。
・・・どれくらい眠っただろうか。ドアをノックする音で目が覚めた。
ドアを開けると、奥さんと旦那さん?が

フォー(ベトナム風うどん)を持って恥ずかしそうに立っていた。
チェックインの時、食事はいらないと言ったはずなのにどうして・・・
戸惑っている自分に、これは私達からのお見舞いです。

というようなことを言った。
この時食べたフォーはその後食べたどのフォーよりも美味しかった。

その後、日本に帰国し、大学を卒業した自分はホテルマンになった。
ホテルマンになってもう10年が過ぎようとしているが、あの夫妻のような
スマートなサービスができるようになるには、もう少し時間がかかりそうだ。

引用元: https://love6.5ch.net/test/read.cgi/oversea/1156432950/

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