【加護】彼は寝ぼけ眼で小屋から出て来た。

ハムスター不思議系のいい話
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68: 駄文1/2 2008/04/05(土) 04:56:57 ID:UHsWSHkRO

拙いながらも投下させてもらいます。


うちはマンションの一室なのだが、色々な何かが居るし通る。
お盆は更に賑やか。
昔はそれにビクビクして居たのだが…或る出来事を境に、

無闇と怖がる事はなくなった。

数年前ハムスターを飼っていた時の事。
放課後、寄り道して帰ろうと思って居たのだが、

電車に乗っている間に急いで帰ろうという気になりそのまま帰宅。
うちの階の廊下が焦げ臭い(中廊下だから臭いがこもる)。

“どこかの家が魚でも焦がしたのだろう”
そう思い自宅玄関を開けると、家の中が真っ白。
冬場で閉め切っていた事も有り、本当に目の前が見えない位に煙が充満していた。
慌てて台所に行くと、
火にかけられたままの鍋には炭化したロールキャベツが入っていた。
母が火を切り忘れて外出したのだ。
幸いな事に出火はしていなくて、取り敢えず鍋の火を止めた。

“ハムスター!!”
水槽型ではなく、金網のケージに入っていた彼を思い出し、絶望した。
彼のケージの周りも勿論、真っ白だったから。

慌てて駆け寄り声を掛けると、彼は寝ぼけ眼で小屋から出て来た。
そののんきな様子に胸をなで下ろしたが、同時に目の前の光景に違和感を感じた。
ケージの中だけ空気が澄んで居たのだ。周りは真っ白なのに。
前述の通りケージは金網で空気がスカスカと通り抜ける状態。
そこだけ煙が避けるなんて有る訳が無い。

69: 駄文2/2 2008/04/05(土) 05:24:39 ID:UHsWSHkRO

その時フと、ハムスターが頻繁に誰も居ない同じ場所を見詰めたり、
前足や鼻を突き出して構って貰おうとしていた事を思い出した。
その場所は家族全員が人影を見たり、気配を感じて居た場所だった。

“ああ、守ってくれたんだなあ…”

何故か確信した。
とても有り難くて嬉しくて、無闇に怖がって居た事を心から謝った。
何度となく謝罪と感謝の言葉を繰り返す間、

とてもあたたかい気持ちになり涙が止まらなかった。

今、その”何か”は居なくなって仕舞った。
他の部屋に居たモノも、何故か気配を感じなくなった。
家族も「最近居ないね」と言うので私の気の所為じゃないと思う。

通りすがりは結構いるし甥がよく見たり(?)怯えたりしているが、

私はその一件以来怖いとは思わなくなった。
姿が見えずともコミュニケーションがとれずとも、

一緒に暮らして行く事が出来ると教えて貰ったから。


長文駄文ごめんなさい。
携帯からだし読み難かったら申し訳ないです。

70: 本当にあった怖い名無し 2008/04/05(土) 16:23:28 ID:cbRpxKBb0

>>68-69
なごんだ。ハム良かったなぁ(*´Д`)
出火しなかったのもただのラッキーじゃなかったりして?

71: 本当にあった怖い名無し 2008/04/05(土) 22:24:05 ID:trlTbBE40

どんなひとだったのかねー
守ってくれる存在がいるってすごいなぁ

引用元: https://anchorage.5ch.net/test/read.cgi/occult/1204804472/

コメント

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