【犬なごみ】兄いちゃんに用事があるの?

犬犬ほのぼの
相互RSS(ブルーアンテナ)

515 :505:2007/06/07(木) 19:34:50 ID:7Tg6YW4L0

うちにいたワンコの末期は病気で食事を摂る事ができず、
最後の数ヶ月は風通しの良い玄関で寝たきりだったのですが、
意識の方はハッキリしていて、話しかけると意味もちゃんと理解して
頷いたり目線で応えたりして家族との会話をいつも愉しんでいた。

その日は友人と遊びに行くのに玄関から出ようとしたら、
すごく構って欲しそうに顔を見上げるのよ。
一端、家から出たものの、

すごく寂しそうだった顔が気になって玄関に戻って
ワンコの目線までしゃがんで頭を撫でながら

「早く病気を治して一緒に遊びに行こうな」って言って
再び家を出た。

夕方、家に帰って、玄関でワンコの頭を撫でてただいまをして、
夕食を食べて自室にいると、母に呼ばれたんだ。
母曰く、いつも横になっているのに、

その時は上体を起こしてずっと私の部屋の方を見つめていたので、
「兄いちゃんに用事があるの?」と訊ねたところ、

頷いたのですぐに呼びに来たとの事。

私は玄関まで下りてワンコの所へ行って、頭を撫でてやり、
「早く元気になって、また散歩に行こうな」って声をかけてやったのですが、
いつもとは様子の違う表情でじっと私の顔を見つめるだけだった。
なんか、今思うと忘れないように目に焼付けようと凝視していたという感じだった。

その夜、容態は急変して、翌朝、2度と帰って来れない所へ行ってしまった。

なんで、前の日、友人と遊びに行くのを止めて
相手をしてやれなかったのかと思うと悔しくてならない。
二度と再び会えることのない別れが

どれほどつらいものか初めて味わった出来事だった。

引用元: https://hobby10.5ch.net/test/read.cgi/occult/1170576748/

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