【猫なごみ】あえて私が悪役を買った

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956 :本当にあった怖い名無し:2008/06/29(日) 02:35:41 ID:vnjIWxGt0

ぬこの話。
父がぬこを拾ってきた。生まれてまだ間もないぬこ。
当然可愛くて、家族は彼を溺愛していたから、あえて私が悪役を買い、
躾を厳しくした。そのかいあって、彼はちゃんとしたけど、私を嫌っていた。
とても頭のよいぬこで、人間みたいな感覚になる時もあった。

嫌われていたと思っていたけど、私が具合が悪くなって寝込むと、
飲まず食わず、トイレもいかず、ずっと私の足元にいる。
ご飯は?トイレは?行きなさいと言っても動かない。
家族が、ご飯を持ってきても食べない。
私が元気になると、彼はすごい勢いでご飯を食べ、いつもの生活に戻る。
申し訳なくて、おちおち風邪も引いていられなかった。
家族が寝込んでもそんな事はしなかった。

二十年近く生きて彼は去った。
悲しいのを通り越し、涙も出てこなかった。
呆然としていた。
それから、二年近く私が寝込むと、相変わらず足元にいるのがわかった。
大丈夫だから、帰りなさいと言っても帰らなかった。
ごめんね。死んでも気にかけてくれて。ごめんね、ごめんねと
私が泣くと、顔の近くにいる気配がした。

今はもう寝込んでも、気配は感じなくて、安心するんだけど、
寂しいな。また会えるといいな。写真久し振りに出してみようかな。

引用元: https://hobby11.5ch.net/test/read.cgi/occult/1195272207/

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