【犬なごみ】私にくれたささやかな奇跡だ。

犬犬ほのぼの
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797 :本当にあった怖い名無し:2008/05/28(水) 00:57:06 ID:Tf+1q/v70

うちの犬が死んでそろそろ1月、
まだ家の中に居るような気がして泣けてくる。
この犬は14年前に崖に捨てられていた雑種の♀。 
耳の先が切断され、虐待されていたような痕があった。 
臆病で殆ど人になれない。 
頭を撫で様とすると逃げる痩せこけた姿のいじけ返った犬だった。 
当時うちで飼っていた犬は他に4匹、猫は3匹、
先住者達(パグ以外全部捨てられた子)に馴染みながら人にも慣れ始め、
最後の犬になって4年、穏やかな老後を送っていた。
推定年齢2~3才だから多分17才近かったのか、
急に食べなくなり数日で死んだ。
死ぬ前の晩、動けぬ体で徘徊をはじめ夜鳴きをする。 
腹部を支えながら部屋中を明け方まで中腰になりながら徘徊に付き合った。 
疲れれば少し寝てまた動き出す。
やがてスポイドで飲ましていた水も受け付けなくなり昼頃死んだ。
目を開いたまま喘いでいたが、最後の痙攣が数回来た時、
犬の乾いた目の淵から涙がみるみる盛り上がってこぼれ落ちた。 
単なる生理現象かもしれないが、私には泣いて別れを告げた様に見えて、
切ない思いで目を閉じさせた。 
それから数日して、
一人部屋で泣いていると懐かしい犬の臭いがかすかに二度した。 
あの子が近くに来たのだろうか。 
乾いた目から流した涙と、

かすかに感じた犬の臭いがあの子が私にくれたささやかな奇跡だ。 
今は元気な姿で先住者達と一緒に私を待ってくれていると思いたい。

引用元: https://hobby11.5ch.net/test/read.cgi/occult/1195272207/

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