506 :わんにゃん@名無しさん:2006/10/14(土) 12:26:14 ID:qqrF3xKX
長文スマソ。 実家で飼ってた猫の話。
小学生の時に4つ上の姉が猫を拾ってきた。
見るからに皮膚病&ケガだらけで両親は大反対。
しかし姉は何時間も親を説得(というより泣きながらゴリ押し)し、
根負けした両親は渋々承諾した。
姉が1ヶ月かけて看病し、猫は元気に。
だが姉以外の家族には威嚇し、正直可愛くないと思っていた。
よく引っ掻かれた私は近寄るのも敬遠していた。
何ヶ月か経ったある日、避妊手術をさせる為に動物病院へ行った。
しかし、獣医さんは「このコ妊娠してますね。どうしますか?」と言った。
元々猫を飼うことを反対していた親は「仕方ないね、可哀想だけど」と言った。
それを聞いた姉は大激怒。
「そんなの絶対ダメ!!」と言い猫を抱きかかえて飛び出していった。
私も家族も、先生も( ゚Д゚)ポカーンとしていた。
家から病院は1キロ程だったが、何時間経っても帰って来ない。
さすがに心配になり、家族で手分けして探した。
辺りが暗くなったくらいに、父が姉を連れて帰ってきた。
姉は猫を抱きながら顔を真っ赤にして
「チーコ(猫)の赤ちゃんを殺しちゃうならチーコ連れて出てく!!」と言い続けた。
チーコは姉の顔をずっとぺろぺろと舐めていた。
さすがに家族の誰も反論しなかった。父が、
「分かった、産むのはいい。でもウチでもう飼えんのは分かるな?
生まれるまでに里親さん探すんやぞ」
とだけ言った。姉は小さく頷いて、泣いた。
それからしばらく経ったある日の夜中、
当時姉と同室で寝ていた私がチーコの鳴き声で目が覚めた。
姉を起こし、ふすまを開けるとチ-コがいる。
私達の顔を見ると、ゆっくりと階段を降りていく。
2人でチーコの後をついていくと、
姉手作りの段ボールハウスの前でニャーと一鳴きしてからその中に入った。
子猫が3匹生まれていた。チーコと全く毛並みが一緒の。
姉は「よく頑張ったね、教えてくれてありがとう、頑張ったね」と
言いながら泣いていた。私も泣いた。
それから、3匹の子達は2ヶ月後に姉と私の友達に1匹ずつ貰われていった。
貰われて行く日、姉は泣くのを堪えていた。チーコもじっと見送っていた。
あれから随分経つが、チーコは5年前に他界。その時もチーコは姉を呼びに来た。
姉の膝の上で亡くなった。家族全員、泣いて見送った。
子猫は健在で、みんな人見知りが激しいが姉には甘えるらしい。
私には威嚇するがorz
姉にもうすぐ子供が産まれる。今帰省して来てるので話しているうちに思い出した。
スレ汚しスマソ。
引用元: https://hobby10.5ch.net/test/read.cgi/dog/1086359595/
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