【犬いい話】庭で柴犬を飼っていた。

柴犬犬ほのぼの
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60 :本当にあった怖い名無し:2006/05/31(水) 08:48:37 ID:iGSuxst30

昔、庭で柴犬を飼っていた。
賢い犬で人に吠え掛かるということがほとんどなかった。
ある日、同居の祖父が亡くなった。
弔問客やら業者やらいろんな人が出入りするので
邪魔にならないように彼を家の裏に繋ぎかえた。
1日放置されたのに吼えることも鳴くこともしなかった彼が
祖父の棺を運び出す段になって悲痛な声で遠吠えをした。
裏手にいた彼に見えていたはずもないのに何か分かったらしい。
それまで遠吠えなんて一度もしたことがなかったのに
ものすごくよく通る声で長く響き渡った。
辺りが静まり返って皆が「(犬にも)分かるんだね。見送ってるよ」と言った。
悲しさに満ちた声で、一生忘れられないになった。

61 :本当にあった怖い名無し:2006/05/31(水) 09:02:01 ID:iGSuxst30

>>60
○一生忘れられない声になった
×一生忘れられないになった

彼にまつわる話で不思議に思ったことがもう一つある。
庭で育った彼は家にあげられるのが嫌いだったのだが
高校生の私が一人だけで週末の2日間留守番しなければならなかったとき、
夜心細かった私が彼を家にあげようとするとすぐに部屋に入ってくれた。
庭が好きな彼は普段なら絶対に嫌がるのに大人しく私の横に寝てくれた。
ところがぴったり1時間に1回外に行きたがる。
最初はトイレかと思ったが普段なら散歩中に用を足して庭では絶対しない。
しかも回数が多すぎる。不思議に思ってあとをついていくと
彼はなんと家の周りをぐるりと一周してあたりを探るようにかぎ回り
パトロールして戻ってきていたのだ。

翌日(日曜日)の昼間、バイト先から職員♂に送ってもらって帰ったとき
お礼にお茶を出そうと思ったのだが、普段は吼えない彼がうなりまくって
頑として門から先へ職員♂を入れることを阻んだ。
セールスを追い払うことはあっても「客」に吼えたことなんか一度もないのに
噛み付かんばかりの勢いでどんなになだめても駄目だった。
職員♂と相性が悪いかと言えばそうでもなく、以前来た時と
その後来た時は何の問題もなく吼えることもうなることもなかった。

彼は家に私一人しかいないことを知っていて私を守ってくれていたのだと思う。

引用元: https://hobby7.5ch.net/test/read.cgi/occult/1145175131/

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