【犬なごみ】突然我が家に柴犬♀がやって来た。

子犬犬ほのぼの
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273: 本当にあった怖い名無し 2008/08/10(日) 21:15:18 ID:ZK8Dd7AQ0

私が小学校高学年の頃、突然我が家に柴犬♀がやって来た。
ブリーダーをしていた父のお客さんが
売れ残った子犬を引き取らないか?と持ちかけたらしい。
当時自分の会社界隈でコソ泥が頻発していたので
会社の番犬にしようと、父は家族に何の相談も無く即決で引き取った。

結局、その子は親の会社の番犬にはならず
我が家の一員としてずっと過ごした。

あの子とは15年一緒に過ごした。
最後はがんが転移して高齢であった為手の施し様がなくて、
最期を我が家で看取る事にした。
当時私は修士1年生だったので、モラトリアムに任せて学業を放棄し
実家に帰り、あの子の最期を看取った。
若い頃は一杯喧嘩もしたけど、

私が泣いている時は傍に寄り添ってくれるような
優しい子だった。

馬鹿だなあ、私が泣いているのは、当時の自分の研究テーマが
がん転移阻害剤の開発だったから、その辺りには詳しかったのに
獣医ではないから何もできない自分が情けなかったからなのに。

犬飼いビギナーだらけの我が家で、あの子は幸せだっただろうか。
それをいつも思う。そして後悔している。
そしてあの子の最期の夜を決して忘れない。

もうあの子が居なくなって10年になるけど
うちでは、家族が揃うと必ずあの子の話で盛り上がる。
それだけ私達はあの子の事を愛していたことを、あの子に知って欲しい。

引用元: https://anchorage.5ch.net/test/read.cgi/occult/1215045691/

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