796: 本当にあった怖い名無し 2009/08/11(火) 01:42:15 ID:T0agELth0
去年の事。
唐突に鼻の奥に「赤飯」の匂いを感じた。
無性に食べたくなったが自分は赤飯が嫌い。
小豆のモロモロ感が駄目なのだ。
母親に赤飯を作ってくれ、とも言えず(嫌いなの知ってるから)
コンビニで赤飯おにぎりを購入しては食べていた。
食べながらも「ちがうんだよなぁ」と感じていた。
三ヶ月経った頃、母方の祖父が亡くなった。
家に行って祖母の顔を見るなり鼻の奥に赤飯の匂いが。
祖母に頼み込んで赤飯を作ってもらった。
親戚には大往生と言う事で許してもらった。
「そういえば祖父さんは私の作る赤飯しか食べなかったねぇ」
赤飯を蒸かしながら祖母が笑った。
おにぎりにしてお棺にも入れた。
憑き物が落ちたように赤飯に対する欲求は消えた。
祖母の作った赤飯を少し食べた。
やっぱり好きじゃなかったけど、訃報以来初めて泣いた。
799: 本当にあった怖い名無し 2009/08/11(火) 23:02:48 ID:GD0vLgdo0
おじいちゃん、亡くなる前は物も食べられない状態だったのかな…
奥さんのお赤飯が本当に好きだったんだね。
伝えた>>796さんGJ!
797: 本当にあった怖い名無し 2009/08/11(火) 09:44:31 ID:/IXHmJYU0
葬式で赤飯伝えたお前に拍手。
あの世に赤飯持ってく人って少ないだろうなw
798: 本当にあった怖い名無し 2009/08/11(火) 12:20:23 ID:CLE83gcl0
じいちゃん、お赤飯のおにぎりうれしかっただろうなぁ
ニコニコして極楽へ逝ったと思われ
引用元: https://anchorage.5ch.net/test/read.cgi/occult/1231943568/
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