【猫なごみ】そんな国の名はチリ共和国という。

チリ共和国猫ほのぼの
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163: なごみ ◆ROS19kgXaY 2007/05/25(金) 23:50:43 ID:byYvEl1G0

この流れで思い出話をいくつか。ぬこ話注意。

南米のある国に行った時のことであった。

ホテルAには主がおられた。
バストイレ共同の安宿、宿泊者は夜中にトイレに行きたければ部屋を出て、

暗ーい廊下を歩いて行くのだが
その宿では、部屋を出るとどこからか主の白猫がすっ飛んできて、

自信たっぷりにトイレまでいざなった。
用を済ませた宿泊者が廊下に出ると、猫は自信たっぷりに、

確実にその客室まで先導して去って行った。
客が部屋に連れ込んで撫でようとしても、

食べ物をやろうとしても無視する、清らかな主であった。

ホテルBにはマスコットが備わっておった。
そのホテルのオーナーは猫を世話していなかった。

してることと言えば猫に名前を付けただけのことであった。
客がなぜか金を出し合ってキャットフードを買い与え、

なぜか自炊の食卓からミルクを分け与える、
よく考えれば飼っているのは

世界中からそこに来る貧乏旅行者なのではあるまいかという、
そんな猫であった。
その猫は、宿泊者の顔をつねに全員分覚えておった。
ホテルから半径30mほどの円内を宿泊者が通りかかると、

必ず駆け寄ってきてすりすり挨拶をかますのであった。
水が飲みたい時には、ヒマそうな宿泊者とアイコンタクトし、

ねえこっちきてこっちきてと振り返りながら
洗面台に宿泊者を導いて、水盤に飛び乗り、

蛇口を前足でちょいちょいする賢いキジトラ猫であった。

ホテルCには真っ黒のアンカが常備してあった。
先客のいないホテルのカフェに誰かが訪れると、

アンカがすっ飛んできて席に案内した。
オーナーは好きな席にどうぞ?と言うのであったが、

実際には「一番目の客」は決して好きな席は選べないのであった。
そして席に着くなり客はもう動けなかった。
トイレに行ってはいけないし、

知り合いが後から入ってきたからといって勝手に席を移動してはいけなかった。
黒猫が膝の上でごーろごーろふみふみふみふみごーろごーろふみふみと

客をあっためるために、
あっためられる側は謹んでもふもふしなければならないのであった。

そんな国の名はチリ共和国という。
ぬこ話だけでなく、ぞぬ話も大量にある、そんな国である。

引用元: https://anime2.5ch.net/test/read.cgi/doujin/1179502122/

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